概要

統合報告書2023 福井コンピュータグループ INNOVATION for ALL 建設業の思いを創る

DATAOVERVIEWSTRATEGYGOVERNANCE設業界を掛け合わせて新しいビジネスプランを社員に考えてもらい、コンテストとして競っていただきました。職種を問わず応募対象を全社員としたことで、想定以上にたくさんの社員が様々な視点から着想を得た、興味深い企画書を持ち寄りエントリーしてくれました。このコンテストをきっかけに開発職以外の社員が初めてIT技術に関する書籍を読んだり、開発職の社員がマーケティングに興味を持つ等、業種を横断したシナジーが生まれ、実施した意義が十分にあったと感じています。最優秀賞を受賞したビジネスプランに関しては2023年度以降、新規事業部を発足し発案者を中心に取組んでいく予定もございます。また、当社は建設テックの先頭を走る企業として、技術的アドバンテージを得ることによる企業競争力を向上させることに加え、イノベーションに必要となる基礎技術を会社の資産として生み出していくことを目的とした部署「R&D室」を新設しました。国内企業の多くで自社の研究開発で得た結果や自社生産に価値を置き、他社の価値を低く見て連携等を行わない“自前主義”が課題となっていることを認識しています。現在のイノベーションの多くは様々な組織との協力で生まれており、自前主義のままでは新たなイノベーションを起こすのは難しくなっております。自社にとどまったクローズドイノベーションではなく他社や大学機関との共同研究等を積極的に行い、オープンイノベーションを目指します。2022年10月には米国ペンシルベニア州に本社を置くインフラストラクチャエンジニアリングソフトウェア会社のベントレー・システムズ社と戦略的パートナーシップを結び、測量→設計→施工→維持管理の一貫した3Dソリューションの開発に着手しています。土木分野においては特に設計、施工のシェア獲得に苦戦しておりましたが、本取組みによりシェア拡大の大きな一歩となることを確信しております。社員へのメッセージ「“ゆでガエル”になるな!」私は社員に対して常々“ゆでガエル”には絶対になるな!と強く言っています。「カエルはいきなり熱湯に入れると驚いて逃げ出すが、常温の水に入れて徐々に水温を上げていくと逃げ出すタイミングを失い、最後には死んでしまう…」といったもので、ゆっくりと進行する環境変化や危機に対応することの大切さを説く例え話となります。どんなに順調であっても常に危機感と向上心を持って前進していく必要があり、現状に甘えてしまえば良いソフトウェア、良いイノベーションは生まれません。それどころか周りに悪影響を与えてしまうゾンビガエルになってしまうと考えております。ステークホルダーの皆様のご期待に沿えますよう、全社員一丸となって建設業にさらなるイノベーションを起こしてまいります。今後ともご理解とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。22