概要

統合報告書2023 福井コンピュータグループ INNOVATION for ALL 建設業の思いを創る

DATAOVERVIEWSTRATEGYGOVERNANCE創業からの変わらぬものここまでは新しい取組みや未来投資を中心にご説明しましたが、実は、当社には創業当時から変わらない、古いようで新しいものがあります。それは、「経営理念」です。約半世紀前に創業者によって提唱されたもので、当社のような時代の先端にいるIT企業にはさすがにそぐわないものになっていそうですが、現在まで脈々と受け継がれております。なぜ色褪せることがなく伝承されているのか、いくつか抜粋してご紹介します。??会社は全社員によって経営されているという考え方である。創業者であればワンマン経営が普通ですが、会社の成長を予想していたのかこの言葉が最初に唱えられています。私が目指す「高度な標準化」はもちろんここから来ています。?会社は、全社員のプライドと人格を保証する。これはいうまでもなく「ダイバーシティ」です。驚くことに、個人の多様性をいち早く認め、それを尊重するというものです。その当時としては新し過ぎたのかもしれません。?商品の良し悪しを決定できるのはユーザーだけである。これは、第2章「商品を開発するための考え方」の冒頭に書かれており、この他にも、「ユーザーの意見や要求を聞き…」「直接的にユーザーの意見を聞く…」「ユーザーとの交流を行い…」と頻繁にユーザーという言葉が出てきます。UI/UXを重視し、ユーザーに近い製品を開発するという方針が示されています。?常に最新の情報を積極的に収集し、理論を修得するとともにその応用を研究しなければならない。これは、R & Dのことを言っているのだと思います。また、習得ではなく「修得」を使っているのには意味があり、広い知識ではなく専門性を追求するという意味が込められているのだと思います。パッケージメーカーでありながら、ユーザーに近い製品を望み、社内外の多様なニーズや人格を認め、持続可能な社会に貢献する強い願いがあったに違いないと、色褪せないメッセージを感じる当社経営理念です。創業以来、現在まで受け継がれ、そして未来においても受けて継いでいく、決して変わらないものがここにあります。18